新ノベル「Delete 牡丹編」が公開されました
編集部のsuzukiです。
虹猫様の新作が公開されましたのでそちらを紹介いたします。
虹猫様の「Delete 牡丹編」です!
この作品は、「生涯で一度だけ一人を殺すことができる」というDelete法が施行されている世界を舞台としています。
「Delete」は連作という形ですが、初回公開の「百合編」からでなく今回の「牡丹編」からでもお楽しみいただけます。
今回は、Delete法の撤廃を目指す“反Delete組織”とその家族とテーマにした物語になります。
主人公のモノローグが印象的です(一部省略)。
反Deleteをここぞとばかりに主張する政治家は多い。
しかしそれでも反Delete組織は忌み嫌われる。
理由は簡単だ。ほとんどの人間がDelete法を認め、必要としているからだ。
犯罪者へのDelete、脳死者へのDelete、要介護者へのDelete。
憎しみだけでDeleteする人間もいれば、そうじゃない人間もいる。
「よくがんばるよ……」
必死に街頭演説している政治家を見て自然と言葉が漏れる。
法律で認められているんだ。そんなことやっても仕方がないのに。
我々からすると少し不思議な世界にいる彼ら。しかし彼の諦観はある種のリアリティを感じました。
主人公の父はDeleteされ、母は父のDeleteのあと熱心な反Delete組織の一員となりました。主人公の妹である「牡丹」を中心として、彼の家族がどうなっていくのか、ぜひお楽しみください。
ノベルスフィアでは不定期にて連載されていますが、先が気になる方は、Windowsパッケージ版(ご注意:18禁)が出ていますのでそちらでプレイしてみてください。