【連載】『ひとふた』11月編の公開&紹介【毎週月曜日】
編集部のsuzukiです。
虹猫様の『1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから』(通称『ひとふた』)は、毎週月曜日に全13編の連載形式でノベルスフィアで公開されていますが、11月編が公開されました!
11月編のあらすじ
欠け堕ちたのはキミの心?
11月。陰暦三冬。彼女が出会った人、感じたもの、願い。それがすべてを変える。
11月編の紹介
病院から退院して復学したはるま。
彼女は学校や周りの様子に何か違和感を覚えますが、そのことについて触れる度に頭の中が白くぼやけてしまい、思考がまとまりません。
そんな中、久しぶりに帰ってきたはるまを見てみふゆは喜びますが……。
11月編では、ねこが大阪研究所で「2番」と呼ばれていた頃の話が明かされます。
ねこは自分の能力レベルを上げるために実験を繰り返しますが、一向にレベルが上がる気配はありませんでした。
やがて無人島で行われる『1〜20番の被験体同士で殺し合う』という実験に参加させられたねこは、自分よりも力の強い「1番」を殺して能力レベルを上げようとしますが……。
物語はいよいよ終盤。残された人間がどう動いていくのか……ご注目ください。
11月編のキャラクター紹介
みすず
「ひとふた」の主人公。鷺沼家本家ではるの世話をしている。能力は“思考盗聴”“行動停止”
はるま
陰暦家次女。脳波の縛りを受けている。能力は“嘘を見抜く”
みふゆ
陰暦家三女。帰宅したはるまの様子がどこかおかしいことに気付く。能力は“行動抑制”
まつな
松奈家の現当主。みすずの協力者。
ねこ
数少ない能力レベル10の1人。実験で人を殺しまくっていた。
13
大阪研究所の被験体。ねこに話しかけてくる数少ない人物。
キーワード紹介
BABYシステム
数世紀前、少子化問題を解決するために政府が打ち出した制度。細胞を提供するだけで子供が作れるシステム。
当初は様々な人間の細胞が売買され、お金を払えば自分の好きな相手や優れた人物との子供を自由に作れるようになっていた。
BABYシステムの誕生から数世紀後、虐待防止策として導入された『能力向上システム』や一般人とBABYシステムの人間を区別する『首輪制度』など、様々な歴史を経て現在ではBABYシステムを利用するには厳しい審査が求められる。
能力
BABYシステムで産まれた人間に与えられた“力”のこと。試験管による受精の段階で遺伝子操作を施すことで付与させる。
その能力は『身体能力』『知的能力』、そして『脳波』の3種類に分類される。
脳波
BABYシステムの能力の種類の1つ。感情、つまりは喜怒哀楽などの感覚的読み取りや共有がそれにあたる。
脳波の部類は未解明な部分が多く、個人によって差異も激しい。
さらに脳波の人間の出産成功率は5%とかなり低く、極めて稀な存在である。
システムブラインド
自身の能力レベルをコントロールする技術。
能力レベルを上げ過ぎると脳に莫大な負担を掛けてしまい、酷いときは後遺症が残る。
施設
表向きはBABYシステムの人間の養護施設だが、その実態は大規模な研究施設。そこでは非人道的な研究も行われている。
被験体は施設長に従順な者が多い。
大阪研究所
日本で一番脳波研究が進んでいる施設。統括していたのはあの施設長。
能力レベルが高いBABYシステムの人間を集めていた。
鷺沼家
BABYシステムの能力によって繁栄し、“システムブラインド”の研究をしてきた家系。
鷺沼家の本家は大阪にある。
陰暦家
BABYシステムそのものを追求してきた家系。BABYシステムの起源であり原初。
政界や警察にまで圧力をかけられるほどの力がある。
12月編の公開
『ひとふた』12月編は10月19日(月)を予定しております。お楽しみに!