【連載】『ひとふた』10月編の公開&紹介【毎週月曜日】
編集部のsuzukiです。
虹猫様の『1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから』(通称『ひとふた』)は、毎週月曜日に全13編の連載形式でノベルスフィアで公開されていますが、10月編が公開されました!
10月編のあらすじ
ほんの小さな倖せも悠遠に
10月。小春と春待、2人の子供が産まれる日。すべてはその日に、その時に……
10月編の紹介
10月31日。
こはるとはるまの子供の出産予定日。
2人は何日間話し合った結果、はるまの胎内で子供を産むことにしました。
今が人生で一番幸せを感じているはるまとこはる。しかし、たくさんの死を見てきたはるまは自分が幸せになってもいいのか不安になります。
はるまと一緒に生きてゆこうと誓ったこはるは、はるまに“自分の幸せを願ってくれていた人達”のことを話ながら「幸せになることが私達の出来ること」だと言いました。
こはるとはるま。これから先、お互いに支え合う2人の人生に幸せが満ち溢れることを願いましょう。
しかし、そんな中でこはるはある人物に懸念を抱いていました。
“陰暦家の人間”であるはるまと“鷺沼家の人間”であるこはるとの間に産まれる子供を見過ごすわけがない人物――施設長。
こはるの予想通り、施設長は子供の拉致を計画していました。
その実行犯であるようとかんなに入院先の病院を襲撃されてしまいますが、愛する人を守るためにこはるは立ち向かいます。
激動の10月編。彼女の戦いを最後まで見届けてあげてください。
10月編のキャラクター紹介
こはる
もう1人の主人公。はるまと子供を守るために戦う。能力は“言葉を信じさせる”
はるま
陰暦家次女。こはると話し合い、自分の胎内で子供を産むことに決めた。能力は“嘘を見抜く”
みすず
「ひとふた」の主人公。こはる達の子供が産まれるのを楽しみにしている。能力は“思考盗聴”“行動停止”
まつな
松奈家の現当主。みすずの協力者。
よう
施設長の命令でこはる達の子供を拉致しようとする。能力は“思考盗聴”
かんな
ようと共に病院を襲撃する。能力は“四肢の一部を止める”
ねこ
数少ない能力レベル10の1人。こはる達に襲い掛かる。
キーワード紹介
BABYシステム
数世紀前、少子化問題を解決するために政府が打ち出した制度。細胞を提供するだけで子供が作れるシステム。
当初は様々な人間の細胞が売買され、お金を払えば自分の好きな相手や優れた人物との子供を自由に作れるようになっていた。
BABYシステムの誕生から数世紀後、虐待防止策として導入された『能力向上システム』や一般人とBABYシステムの人間を区別する『首輪制度』など、様々な歴史を経て現在ではBABYシステムを利用するには厳しい審査が求められる。
BABYシステムは“子供を産みやすくするため”のシステムであり、“本当に好きな人との子供を産むためのもの”でもある。
能力
BABYシステムで産まれた人間に与えられた“力”のこと。試験管による受精の段階で遺伝子操作を施すことで付与させる。
その能力は『身体能力』『知的能力』、そして『脳波』の3種類に分類される。
脳波
BABYシステムの能力の種類の1つ。感情、つまりは喜怒哀楽などの感覚的読み取りや共有がそれにあたる。
脳波の部類は未解明な部分が多く、個人によって差異も激しい。
さらに脳波の人間の出産成功率は5%とかなり低く、極めて稀な存在である。
システムブラインド
自身の能力レベルをコントロールする技術。
能力レベルを上げ過ぎると脳に莫大な負担を掛けてしまい、酷いときは後遺症が残る。
施設
表向きはBABYシステムの人間の養護施設だが、その実態は大規模な研究施設。そこでは非人道的な研究も行われている。
被験体は施設長に従順な者が多い。
大阪研究所
日本で一番脳波研究が進んでいる施設。統括していたのはあの施設長。
鷺沼家
BABYシステムの能力によって繁栄し、“システムブラインド”の研究をしてきた家系。
鷺沼家の本家は大阪にある。
陰暦家
BABYシステムそのものを追求してきた家系。BABYシステムの起源であり原初。
政界や警察にまで圧力をかけられるほどの力がある。
11月編の公開
『ひとふた』11月編は10月12日(月)を予定しております。お楽しみに!