【連載】『ひとふた』9月編の公開&紹介【毎週月曜日】
編集部のsuzukiです。
虹猫様の『1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから』(通称『ひとふた』)は、毎週月曜日に全13編の連載形式でノベルスフィアで公開されていますが、9月編が公開されました!
9月編のあらすじ
ヒトは誰も孤独の闇を持つ
9月。クラス委員長、秋永詠。彼女の視点で描かれるもう1つの物語。
9月編の紹介
みすずが姿を現さなくなって数ヶ月、みすずの脅威から解放されたのはこはるとはるまだけではありません。
こはる達のクラスメイト、詠もその1人でした。
学園を支配するという野望を持っていた詠は、唯一の脅威だったみすずがいなくなって学園を支配するのが容易くなったと思っていました。
しかし――みすずは生きていたのです。
死んだはずのみすずと出会って動揺する詠。そんな彼女を差し置いて勝手に話を進めるみすず。
自分も支配する側の人間だったからこそみすずの恐ろしさを理解していた詠はみすずに逆らうことが出来ず、屈辱を与えられたままその場を後にします。
それから数日後、またしてもみすずにプライドをズタズタにされた詠の前に2人の少女が現れます。
それは修学旅行のときから姿を消していた転校生の2人、ようとかんなでした。
みすずの拉致に失敗した彼女たちは詠にある話を持ち掛けますが……。
果たして詠は最後までみすずに抗うことができるのか!?
9月編のキャラクター紹介
みすず
「ひとふた」の主人公。パワーアップして帰ってきた。能力は“思考盗聴”“行動停止”
えい
9月編の主人公。学園を支配するという野望がある。プライドが高い。
まつな
松奈家の現当主。みすずの協力者でシステムブラインドを伝授している。
よう
ある目的のために詠と接触する。能力は“思考盗聴”
かんな
ようと共に詠と接触する。能力は“四肢の一部を止める”
こはる
もう1人の主人公。はるまとともにBABYシステムを使う。能力は“言葉を信じさせる”
はるま
陰暦家次女。えいと仲が悪い。能力は“嘘を見抜く”
施設長
BABYシステムの研究者。性格がアレ。
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キーワード紹介
BABYシステム
数世紀前、少子化問題を解決するために政府が打ち出した制度。細胞を提供するだけで子供が作れるシステム。
当初は様々な人間の細胞が売買され、お金を払えば自分の好きな相手や優れた人物との子供を自由に作れるようになっていた。
BABYシステムの誕生から数世紀後、虐待防止策として導入された『能力向上システム』や一般人とBABYシステムの人間を区別する『首輪制度』など、様々な歴史を経て現在ではBABYシステムを利用するには厳しい審査が求められる。
能力
BABYシステムで産まれた人間に与えられた“力”のこと。試験管による受精の段階で遺伝子操作を施すことで付与させる。
その能力は『身体能力』『知的能力』、そして『脳波』の3種類に分類される。
脳波
BABYシステムの能力の種類の1つ。感情、つまりは喜怒哀楽などの感覚的読み取りや共有がそれにあたる。
脳波の部類は未解明な部分が多く、個人によって差異も激しい。
さらに脳波の人間の出産成功率は5%とかなり低く、極めて稀な存在である。
システムブラインド
自身の能力レベルをコントロールする技術。
能力レベルを上げ過ぎると脳に莫大な負担を掛けてしまい、酷いときは後遺症が残る。
施設
表向きはBABYシステムの人間の養護施設だが、その実態は大規模な研究施設。そこでは非人道的な研究も行われている。
被験体は施設長に従順な者が多い。
大阪研究所
日本で一番脳波研究が進んでいる施設。統括しているのはあの施設長。
鷺沼家
BABYシステムの能力によって繁栄し、“システムブラインド”の研究をしてきた家系。
鷺沼家の本家は大阪にある。
陰暦家
BABYシステムそのものを追求してきた家系。BABYシステムの起源であり原初。
政界や警察にまで圧力をかけられるほどの力がある。
10月編の公開
『ひとふた』10月編は10月5日(月)を予定しております。お楽しみに!