【連載】『ひとふた』8月編の公開&紹介【毎週月曜日】
編集部のsuzukiです。
虹猫様の『1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから』(通称『ひとふた』)は、毎週月曜日に全13編の連載形式でノベルスフィアで公開されていますが、8月編が公開されました!
8月編のあらすじ
いつか大きな幸せに変わる
8月。はるまとこはる、そしてBABYシステム。それを取り巻く大きな夏が始まる。
8月編の紹介
みすずが消息不明になって2ヶ月。彼女は誰にも姿を見せていません。
そう――みすずはもうこの世にいないのです。
みすずの脅威から解放されたこはるとはるまは、7月の事件から永遠を誓い合いました。
2人が幸せになるために、2人が家族になるために、2人が愛し、生きてきた証を世界に残すために……こはるとはるまはBABYシステムを使って2人の子供を作ることを決意します。
2人はそのために施設長と交渉しに行きますが……
一緒に生活し始めたこはるとはるま。この幸せがいつまでも続くことを願いましょう。
8月編のキャラクター紹介
こはる
もう1人の主人公。はるまと永遠を誓い合う。能力は“言葉を信じさせる”
はるま
陰暦家次女。こはると一緒に生活し始める。能力は“嘘を見抜く”
みふゆ
はるまの双子の妹。以前と比べて喜怒哀楽を見せるようになった。能力は“行動抑制”
施設長
BABYシステムの研究者。性格がアレ。
よう
みすずの死亡確認をするために行動する。ボケないかんなに変なことをしているらしい。能力は“思考盗聴”
かんな
ように変なことをされながらも相棒として一緒に行動している。能力は“四肢の一部を止める”
くさつ
消息不明のつきみを探している。動体視力が優れている。
バッファロー
鷺沼家最強の人間。後遺症によりしゅーしゅー言ってる。彼の活躍にご期待ください。
キーワード紹介
BABYシステム
数世紀前、少子化問題を解決するために政府が打ち出した制度。細胞を提供するだけで子供が作れるシステム。
当初は様々な人間の細胞が売買され、お金を払えば自分の好きな相手や優れた人物との子供を自由に作れるようになっていた。
BABYシステムの誕生から数世紀後、虐待防止策として導入された『能力向上システム』や一般人とBABYシステムの人間を区別する『首輪制度』など、様々な歴史を経て現在ではBABYシステムを利用するには厳しい審査が求められる。
能力
BABYシステムで産まれた人間に与えられた“力”のこと。試験管による受精の段階で遺伝子操作を施すことで付与させる。
その能力は『身体能力』『知的能力』、そして『脳波』の3種類に分類される。
脳波
BABYシステムの能力の種類の1つ。感情、つまりは喜怒哀楽などの感覚的読み取りや共有がそれにあたる。
脳波の部類は未解明な部分が多く、個人によって差異も激しい。
さらに脳波の人間の出産成功率は5%とかなり低く、極めて稀な存在である。
システムブラインド
自身の能力レベルをコントロールする技術。
能力レベルを上げ過ぎると脳に莫大な負担を掛けてしまい、酷いときは後遺症が残る。
施設
表向きはBABYシステムの人間の養護施設だが、その実態は大規模な研究施設。そこでは非人道的な研究も行われている。
被験体は施設長に従順な者が多い。
大阪研究所
日本で一番脳波研究が進んでいる施設。統括しているのはあの施設長。
鷺沼家
BABYシステムの能力によって繁栄し、“システムブラインド”の研究をしてきた家系。
鷺沼家の本家は大阪にある。
陰暦家
BABYシステムそのものを追求してきた家系。BABYシステムの起源であり原初。
政界や警察にまで圧力をかけられるほどの力がある。
9月編の公開
『ひとふた』9月編は9月28日(月)を予定しております。お楽しみに!