【連載】『ひとふた』7月編の公開&紹介【毎週月曜日】
編集部のsuzukiです。
虹猫様の『1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから』(通称『ひとふた』)は、毎週月曜日に全13編の連載形式でノベルスフィアで公開されていますが、7月編が公開されました!
7月編のあらすじ
罅割れてゆくように壊れ出す日々
7月。修学旅行より1ヶ月。過去と現在、未来を繋ぐ物語が始まる。
7月編の紹介
7月編の前半でははるまの過去が語られます。
はるまに執着する母。家に引き籠っている妹のみふゆ。そのみふゆに過保護になっている姉のみすず。
日々おかしくなっていく家族に耐えながら、学校で友達と過ごしていくはるま。
彼女はこの状況の中でどんな過去を経験してきたのか。そして彼女の絶望のはじまりはどのようなものだったのか……。
人生いろいろあります。受け入れることも大切です。
7月編の後半では物語が現在に戻り、こはるは鷺沼家の当主争いの決着を付けるため家政婦と一緒に大阪の鷺沼家本家へ向かいます。
果たしてこはると家政婦は無事に鷺沼家から離れることができるのか!?
7月編を読み終えたとき、ひとふたの物語は新展開を迎えるでしょう。
7月編のキャラクター紹介
みすず
「ひとふた」の主人公。陰暦家長女。現在は消息不明。能力は“嘘を見抜く”
こはる
もう1人の主人公。家政婦と一緒に鷺沼家本家へ向かう。能力は“言葉を信じさせる”
はるま
陰暦家次女。みすずに日常を壊された。能力は“嘘を見抜く”
みふゆ
はるまの双子の妹。力が強すぎて家に引き籠っている。能力は“行動抑制”
ななよ
生徒会の副会長。陰暦家を知っている数少ない人物。身体能力が高い。
えい
学級委員長。お嬢様気質。はるまを嫌っている。なんか偉そう。
くさつ
大阪からの刺客。動体視力が優れている。消息不明のつきみを探している。
家政婦
こはるの家の使用人。とても優しい。
お母さん
みすず達の母親。どこかおかしい。
りょう
はるまの友達。はるまと一緒に合気道をしていた。
キーワード紹介
BABYシステム
数世紀前、少子化問題を解決するために政府が打ち出した制度。細胞を提供するだけで子供が作れるシステム。
当初は様々な人間の細胞が売買され、お金を払えば自分の好きな相手や優れた人物との子供を自由に作れるようになっていた。
BABYシステムの誕生から数世紀後、虐待防止策として導入された『能力向上システム』や一般人とBABYシステムの人間を区別する『首輪制度』など、様々な歴史を経て現在ではBABYシステムを利用するには厳しい審査が求められる。
能力
BABYシステムで産まれた人間に与えられた“力”のこと。試験管による受精の段階で遺伝子操作を施すことで付与させる。
その能力は『身体能力』『知的能力』、そして『脳波』の3種類に分類される。
脳波
BABYシステムの能力の種類の1つ。感情、つまりは喜怒哀楽などの感覚的読み取りや共有がそれにあたる。
脳波の部類は未解明な部分が多く、個人によって差異も激しい。
さらに脳波の人間の出産成功率は5%とかなり低く、極めて稀な存在である。
システムブラインド
自身の能力レベルをコントロールする技術。鷺沼家の人間だけが扱える。
能力レベルを上げ過ぎると脳に莫大な負担を掛けてしまい、酷いときは後遺症が残る。
施設
表向きはBABYシステムの人間の養護施設だが、その実態は大規模な研究施設。そこでは非人道的な研究も行われている。
被験体は施設長に従順な者が多い。
大阪研究所
日本で一番脳波研究が進んでいる施設。統括しているのはあの施設長。
鷺沼家
BABYシステムの能力によって繁栄し、“システムブラインド”の研究をしてきた家系。
鷺沼家の本家は大阪にある。
陰暦家
BABYシステムそのものを追求してきた家系。BABYシステムの起源であり原初。
政界や警察にまで圧力をかけられるほどの力がある。
8月編の公開
『ひとふた』8月編は9月21日(月)を予定しております。お楽しみに!