【連載】『ひとふた』6月編の公開&紹介【毎週月曜日】
編集部のsuzukiです。
虹猫様の『1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから』(通称『ひとふた』)は、毎週月曜日に全13編の連載形式でノベルスフィアで公開されていますが、6月編が公開されました!
6月編のあらすじ
1人2人 消えてく
6月。全学年合同の修学旅行が始まる。
春待と小春は手を取り、陰暦弥鈴に対抗する手段を考えていた。
6月編の紹介
ついにはるまに全てを打ち明けたこはる。2人は協力してみすずに立ち向かいます。
はるまは生徒会会議でみすずの嘘を見抜こうとしますが、感情的になってしまいみすずから話を聞き出せませんでした。
その翌日、大阪から来たという2人の転校生のうちの1人「よう」が生徒会に入ります。急な出来事でこはるとはるまはびっくり。
2人の転校生は施設長の差し金かもしれないと考えるこはるですが、確証はありません。
そんな中、5月に襲って来た人間の1人「つきみ」がこはるとはるまの前に姿を現します。
彼女はこはる達になんの用があるのでしょうか……?
そして迎えた学年合同修学旅行当日。果たしてみすずは何を企んでいるのか? こはるとはるまはみすずを止めることができるのか!?
様々な人間の思惑が交錯する修学旅行をお楽しみください。
6月編のキャラクター紹介
みすず
「ひとふた」の主人公。学年合同修学旅行を企画した張本人。能力は“嘘を見抜く”
こはる
もう1人の主人公。はるまに全てを打ち明けた。能力は“言葉を信じさせる”
はるま
みすずの妹。こはると協力してみすずに立ち向かう。能力は“嘘を見抜く”
ななよ
生徒会の副会長。みすずのサポートをしている。身体能力が高い。
すず
こはる達のクラスメイト。明るい性格でクラスのマスコット的な存在。跳躍力が高い。
きか
こはる達のクラスメイト。情報分析力が高い。すずとは小学校からの仲。
よう
大阪からの転校生。突然生徒会に入る。おしゃべりが多い。
かんな
物静かで大人しい性格だが気が短い。ようと一緒に大阪から転校してきた。
くさつ
大阪からの刺客でみすずを排除しようとしている。個人的にもみすずに恨みがある。動体視力が優れている。
つきみ
くさつの相棒。嗅覚が優れている。5月の事件から豹変してしまったくさつのことを心配する。
家政婦
こはるの家の使用人。とても優しい。
キーワード紹介
BABYシステム
数世紀前、少子化問題を解決するために政府が打ち出した制度。細胞を提供するだけで子供が作れるシステム。
当初は様々な人間の細胞が売買され、お金を払えば自分の好きな相手や優れた人物との子供を自由に作れるようになっていた。
BABYシステムの誕生から数世紀後、虐待防止策として導入された『能力向上システム』や一般人とBABYシステムの人間を区別する『首輪制度』など、様々な歴史を経て現在ではBABYシステムを利用するには厳しい審査が求められる。
能力
BABYシステムで産まれた人間に与えられた“力”のこと。試験管による受精の段階で遺伝子操作を施すことで付与させる。
その能力は『身体能力』『知的能力』、そして『脳波』の3種類に分類される。
脳波
BABYシステムの能力の種類の1つ。感情、つまりは喜怒哀楽などの感覚的読み取りや共有がそれにあたる。
脳波の部類は未解明な部分が多く、個人によって差異も激しい。
さらに脳波の人間の出産成功率は5%とかなり低く、極めて稀な存在である。
システムブラインド
自身の能力レベルをコントロールする技術。鷺沼家の人間だけが扱える。
能力レベルを上げ過ぎると脳に莫大な負担を掛けてしまい、酷いときは後遺症が残る。
施設
表向きはBABYシステムの人間の養護施設だが、その実態は大規模な研究施設。そこでは非人道的な研究も行われている。
被験体は施設長に従順な者が多い。
大阪研究所
日本で一番脳波研究が進んでいる施設。統括しているのはあの施設長。
鷺沼家
BABYシステムの能力によって繁栄し、“システムブラインド”の研究をしてきた家系。
鷺沼家の本家は大阪にある。
7月編の公開
『ひとふた』7月編は9月14日(月)を予定しております。お楽しみに!