【連載】『ひとふた』5月編の公開&紹介【毎週月曜日】
編集部のsuzukiです。
虹猫様の『1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから』(通称『ひとふた』)は、毎週月曜日に全13編の連載形式でノベルスフィアで公開されていますが、5月編が公開されました!
5月編のあらすじ
〝独リニシナイデ〟――叫んでいたんだね
5月。爆発事件から1ヶ月。生徒会では修学旅行についての話し合いが始まっていた。
5月編の紹介
生徒会に入ったこはるとはるま。しかし2人の機嫌はよろしくありませんでした。
そんな2人を差し置いて、みすずは学年合同修学旅行という前代未聞の企画を提案します。
こはるとはるまの意見を無視して企画を通したみすずは、なんと自分たち生徒会だけで修学旅行の下見に行きたいと学校に申請しました。
はるまはみすずの命令に逆らえず、こはるはみすずを監視しなければならず……2人も下見に行かなければなりません。
さくもは新聞部という立場を利用して生徒会と一緒に修学旅行の下見について行きます。
修学旅行の場所は南の島。果たしてこはる達は何事も起こらず無事に下見を終えることができるのか……?
南の島で起こる様々な展開にご期待ください。
そして、その裏で動くもう1つの出来事。
鷺沼家の現当主――こはるの祖母――がもう長くないことがこはるの家に伝わります。
鷺沼家との関係を遠ざけていたこはるですが、鷺沼家にはこはるの能力を利用するために、こはるを当主にしたい派閥があるようです。
もちろんこはるは鷺沼家に関わるつもりは全くありませんが……
今後の鷺沼家の動きに注目です。
5月編のキャラクター紹介
みすず
「ひとふた」の主人公。学年合同修学旅行を企画する。能力は"嘘を見抜く"
こはる
もう1人の主人公。5月から生徒会に入る。能力は"言葉を信じさせる"
はるま
みすずの妹。こはると一緒に生徒会に入る。能力は"嘘を見抜く"
さくも
施設の人間で情報収集に長けている。“調査”のために学校を休んでいた。こはる達の味方。
ななよ
生徒会の副会長。みすずのサポートをしている。身体能力が高い。
さつき
生徒会の会計。みすずのサポートをしている。こはるとはあまり会話をしたことがなかったが……
すず
こはる達のクラスメイト。明るい性格でクラスのマスコット的な存在。
きか
こはる達のクラスメイト。勘が鋭い。
施設長
BABYシステムの研究者。性格がアレ。
家政婦
こはるの家の使用人。とても優しい。
くさつ
???
つきみ
???
キーワード紹介
BABYシステム
数世紀前、少子化問題を解決するために政府が打ち出した制度。細胞を提供するだけで子供が作れるシステム。
当初は様々な人間の細胞が売買され、お金を払えば自分の好きな相手や優れた人物との子供を自由に作れるようになっていた。
BABYシステムの誕生から数世紀後、虐待防止策として導入された『能力向上システム』や一般人とBABYシステムの人間を区別する『首輪制度』など、様々な歴史を経て現在ではBABYシステムを利用するには厳しい審査が求められる。
能力
BABYシステムで産まれた人間に与えられた"力"のこと。試験管による受精の段階で遺伝子操作を施すことで付与させる。
その能力は『身体能力』『知的能力』、そして『脳波』の3種類に分類される。
脳波
BABYシステムの能力の種類の1つ。感情、つまりは喜怒哀楽などの感覚的読み取りや共有がそれにあたる。
脳波の部類は未解明な部分が多く、個人によって差異も激しい。
さらに脳波の人間の出産成功率は5%とかなり低く、極めて稀な存在である。
システムブラインド
自身の能力レベルをコントロールする技術。鷺沼家の人間だけが扱える。
能力レベルを上げ過ぎると脳に莫大な負担を掛けてしまい、酷いときは後遺症が残る。
施設
表向きはBABYシステムの人間の養護施設だが、その実態は大規模な研究施設。そこでは非人道的な研究も行われている。
被験体は施設長に従順な者が多い。
大阪研究所
日本で一番脳波研究が進んでいる施設。統括しているのはあの施設長。
鷺沼家
BABYシステムの能力によって繁栄し、“システムブラインド”の研究をしてきた家系。
鷺沼家の本家は大阪にある。
6月編の公開
『ひとふた』6月編は9月7日(月)を予定しております。お楽しみに!