【連載】『ひとふた』4月編の公開&紹介【毎週月曜日】
編集部のsuzukiです。
虹猫様の『1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから』(通称『ひとふた』)は、毎週月曜日に全13編の連載形式でノベルスフィアで公開されていますが、4月編が公開されました!
4月編のあらすじ
守りたい
4月。こはる、はるま、さくもの3人はみすずの通う学校に入学する。
4月編の紹介
こはるとはるま、そしてこはるの協力者のさくもはみすずと同じ学校に入学します。
初対面のはるまとさくもはすぐに打ち解けますが、こはるとはるまの"距離"は進学しても変わりませんでした。
こはるの目的は『みすずの更生』。そのためには、はるまの協力が必要だとさくもは考えました。
そこで自分たちがやっていることをはるまに全て打ち明けることを提案するさくもですが、こはるはそれを拒みます。
「はるまには内密に、みすずの更生は確実に」――それがこはるの考えでした。
しかしそれは、はるまに隠し事をし続けることを意味します。
はるまに何かしてあげたいのに、行動すればするほど何もできなくなっていくこはる。
自分のもどかしさに限界を迎えたこはるはどのような行動をするのか。そしてその行方は……
4月編の後半ではこはるが幼い頃の話が語られます。
そこではこはるが首輪を着けるようになった経緯が明らかになります。
首輪に込められた想いに気付いたとき、こはるは何を感じるのでしょうか。
4月編のキャラクター紹介
みすず
「ひとふた」の主人公。無事に生徒会長に就任する。能力は"嘘を見抜く"。
こはる
もう1人の主人公。はるまを守るために行動するが、思い通りに事が進まず悩んでいる。能力は"言葉を信じさせる"。
はるま
みすずの妹。最近のこはるの様子に不信感を抱いている。能力は"嘘を見抜く"。
さくも
施設の人間で情報収集に長けている。こはるの協力者だが、こはるの意思を尊重しないことが多い。
ななよ
生徒会で副会長をしている。身体能力が高く、去年の体力測定は学年1位。
さつき
生徒会で会計をしている。プログラミング能力が高い。
こはるの母
かつてこはるに"鷺沼家の力"を教えていた。恐いけど本当は優しい。
家政婦
こはるの家の使用人。とても優しい。
主任
若き日の施設長。この頃から既に性格がアレ。
キーワード紹介
BABYシステム
数世紀前、少子化問題を解決するために政府が打ち出した制度。細胞を提供するだけで子供が作れるシステム。
当初は様々な人間の細胞が売買され、お金を払えば自分の好きな相手や優れた人物との子供を自由に作れるようになっていた。
BABYシステムの誕生から数世紀後、虐待防止策として導入された『能力向上システム』や一般人とBABYシステムの人間を区別する『首輪制度』など、様々な歴史を経て現在ではBABYシステムを利用するには厳しい審査が求められる。
能力
BABYシステムで産まれた人間に与えられた"力"のこと。試験管による受精の段階で遺伝子操作を施すことで付与させる。
その能力は『身体能力』『知的能力』、そして『脳波』の3種類に分類される。
脳波
BABYシステムの能力の種類の1つ。感情、つまりは喜怒哀楽などの感覚的読み取りや共有がそれにあたる。
脳波の部類は未解明な部分が多く、個人によって差異も激しい。
さらに脳波の人間の出産成功率は5%とかなり低く、極めて稀な存在である。
施設
表向きはBABYシステムの人間の養護施設だが、その実態は大規模な研究施設。そこでは非人道的な研究も行われている。
そこの被験体は施設長に従順な者が多い。
5月編の公開
『ひとふた』5月編は8月31日(月)を予定しております。お楽しみに!